【うどん】自称・日本三大うどん「稲庭うどん」を地元民はどう思っているのか

「讃岐うどん」「水沢うどん」とともに三大うどんと自称している「稲庭うどん」は、秋田県湯沢市(旧稲川町)の名産品である。

近年は毎年うどんエキスポも開催され、「うどんの町」として売り込もうとしているようであるが、地元民はその現状をどう考えているのか。

私自身湯沢市(旧稲川町)に縁が深く、稲庭うどんを自ら販売した経験もあるので、地元民の1人の意見として、書き留めておきたい。

世間一般のイメージを総合すると、稲庭うどんは桐箱入りの乾燥麺であり、贈答品向けに作られていることの多い製品なので「高級品」といったイメージがあるようだ。

業界最大手の某社をはじめうどん製造業者各社はイメージ戦略として「手間がかかっている」「専門の職人」をイメージしたCMを製作し、ギフト用途での販売を狙っている。

まず、地元民の「稲庭うどん」のイメージであるが、「もらって食べるもの」でありわざわざ購入して食べることはない。そして高級品というイメージは一切なく、どちらかというと食べ飽きている人が多い。

最近はその慣習が薄まっているが、農家が多く田の協力体制が必要なため、近所付き合いの濃い村気質が今でも存在している。そのため、稲庭うどんは家庭の生産物として、野菜や果物とともにおすそ分けの対象となっていた。

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その理由として、企業イメージとは異なる生産背景がある。

稲庭うどんは下請けの内職労働者が生産していることが多く、その家から製造過程で折れたうどんや太さが規格外のうどんが「おすそ分け」として様々な人に配られる。

これらを総称して「切り落とし」「折れうどん」「くずうどん」などと呼び、地元では安価(2kgでおよそ1,000円前後)に流通している。

切り落とし

調理すると分からないので、定食屋など稲庭うどんを提供する店では折れうどんを使うことも多い。
そのような背景もあり、地元民は外食で稲庭うどんを食べることはない。

もちろん稲庭うどんが好きな人も一定数いるが、地元民は基本的に稲庭うどんを好んで食べたいという人は少ない。秋田県ってどんな所?と聞かれたときに、ネームバリューを利用するためあきたこまちと共に使うことがある程度、という認識である。

私がもし他県の人におすすめを聞かれたなら、迷わず稲庭そうめんをおすすめする。

販売時期に制限がある場合もあるので、購入する場合は注意が必要。

稲庭そうめん

そうめんで有名な揖保の糸のような歯触りと、稲庭うどん特有のつるりとした喉越しが特徴で、稲庭うどんが苦手な地元民でも「そうめんは好き」という人は多い。稲庭うどんは、実はそうめんのほうが向いていると思う。

色々な人にそうめんをおすすめしたところ、概ね高評価であった。稲庭うどんは食べたことがあってもそうめんはないという人は、ぜひ食べてみることをおすすめする。

せっかくなので稲庭うどんを食べたいという人は、ぜひ後文のうどんをおすすめしたい。

リンク:後文の稲庭うどんラインナップ

後文は電話応対が徹底されており、衛生管理も厳しく行っているので、安心して購入できる。期間限定ながら稲庭そうめんも取り扱っている。

地元民の1人の意見として、ぜひ参考にしてほしい。

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