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【今日のトリビア】シェークスピアの喜劇「真夏の夜の夢」は誤訳

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シェークスピアの喜劇「真夏の夜の夢」はいたずら好きの妖精パックが惚れ薬の目薬でいたずらを仕掛ける喜劇である。
しかし、「真夏の夜の夢」は翻訳家である坪内逍遥の誤訳であり、正しくない。現在は「夏の夜の夢」と訳されるのが一般的。

 

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原題:A Midsummer Night's Dream を訳したものであるが、正確には「Midsummer Night」は「聖ヨハネ祭(Midsummer Day)が祝われる6月24日の前夜」が正しい訳である。

英語の midsummer は、「盛夏」または「夏至」(6月21日頃)を意味し、Midsummer Night は聖ヨハネ祭(Midsummer Day)が祝われる6月24日の前夜を指す。ヨーロッパでは、キリスト教以前の冬至の祭りがクリスマスに吸収されたように、夏至の祭りも聖ヨハネ祭に移行した。この前夜(ワルプルギスの夜)には、妖精や魔女が地上に現れる、男女が森に入って恋を語るのが黙認される、無礼講の乱痴気騒ぎをする等、様々な俗信や風習があった。劇の表題と内容はこれに一致する。

Wikipedia

 

しかし、じつはこれも誤りで、より正確には4月30日の夜の出来事である。

ところが、この芝居は6月23日に設定したものではなく、第4幕第1場に「きっと五月祭を祝うために早起きして……」というシーシアスの台詞があるように、森での騒ぎは五月祭(5月1日, May Day)の前夜の4月30日であることがわかる。五月祭もまた自然の復活・再生を祝うもので、夏至祭の民間行事と多くの面で共通している。

Wikipedia

 

実際の時期設定と表題が不一致であり、翻訳家や学者の間でも「Midsummer night」自体が誤りであるといわれている。

そのため、『「真夏の夜の夢」と訳した坪内逍遥は、内容を理解したうえで誤訳ではなく敢えてこうしたものである』と解釈する翻訳家もいる。

 

「真夏の夜の夢」全文はプロジェクト杉田玄白によって翻訳され、無料で全文が公開されている。

 

リンク:真夏の夜の夢(プロジェクト杉田玄白登録作品)

 

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