【今日のトリビア】学校のチャイムには、歌詞がある

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キーンコーンカーンコーンでお馴染みの、学校のチャイム。
曲名はウェストミンスターの鐘で、ロンドンのビッグベンに使われていることで有名。

時計塔は現在もウェストミンスターの鐘で時を知らせる(ロンドン・ビッグベン)

時計塔は現在もウェストミンスターの鐘で時を知らせる(ロンドン・ビッグベン)

ビッグベンには、この鐘の音の歌詞が刻まれている。

『ウェストミンスターの鐘』のメロディには、いくつかの英語の歌詞がつけられている。いずれも内容的に教会での祈祷文に近い。

まずは、ビッグ・ベンの時計室の壁に刻まれている公式の歌詞。旧約聖書「申命記(しんめいき)」の文言を踏まえた内容となっている。

All through this hour
Lord, be my guide
And by Thy power
No foot shall slide.

全ての時をとおして
主よ 導きたまえ
汝の御力によって
迷いは消え去る

世界の民謡・童謡

このほかにも一般的に知られている歌詞もあるとのこと。

一般的に広まっている歌詞。3行目が「So by Thy power」となっている場合もある。

O Lord our God
Be Thou our guide
That by thy help
No foot may slide.

主よ 我らの神
汝よ 導きたまえ
汝の助けによって
迷いは消え去る

世界の民謡・童謡

この曲はウィリアム・クロッチ(William Crotch/1775-1847)が作曲したとする説が有力ではあるが、ヘンデルが作曲した『メサイア』が元になっているという説もある。

According to the New Grove Dictionary of Music and Musicians, it consists of four variations on the fifth and sixth bars of “I Know That My Redeemer Liveth,” one of the pieces in Handel’s Messiah.

音楽と音楽家のニュー・グローヴ辞典によると、それは「I Know That My Redeemer Liveth」(ヘンデルのメシアの部分の1つ)の5および6本目のバーで、4つのバリエーションから成ります。

THE STRAIGHT DOPE

メロディの作曲者については諸説あるようだが、当時まだ10代の音楽家ウィリアム・クロッチ(William Crotch/1775-1847)が作曲したとする説が有力なようだ。
ウィリアム・クロッチは10代前半の頃から、当時のケンブリッジ大学音楽科教授ジョン・ランドール(John Randall/1715–1799)の助手としてケンブリッジで活動していた。
1793年にグレート・セント・メアリー教会が改修された当時はオックスフォード大学の教会のオルガニストを勤めていたが、古巣ケンブリッジの教会のために、新たにメロディを作曲したと考えられている。
なお、メロディの由来については、1742年に作曲されたヘンデル『メサイア』第3部の楽曲がアレンジされた可能性を指摘する説もあるようだ。

世界の民謡・童謡

そこで、分かりやすく検証した動画を製作してみた。

確かに似ていることが分かる。
結局誰が作曲したかは定かではないが、ウィリアム・クロッチによってここまで広く知られるようになったことは間違いない事実である。

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