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【今日のトリビア】皇族も職務質問されたことがある

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職務質問は、警察が犯罪の行うおそれのある者を呼び止め、質問することのできる行為を指す。
その職務質問を皇族にしてしまったという前代未聞の事件が存在する。

職務質問をされたのは、今上天皇の従弟である寛仁親王である。

寛仁親王殿下(瞑走より)

寛仁親王殿下(瞑走より)

寛仁親王の長女である彬子女王の著書「赤と青のガウン オックスフォード留学記」にその様子が克明に記されている。

彬子女王殿下(Wikipediaより)

彬子女王殿下(Wikipediaより)

 退院されても、体力回復・維持のために、毎日ジョギング、ウォーキング、筋力トレーニングは欠かされたことがなかった。そういえば、こんなことがあった。父が赤坂御用地のまわりをウォーキング中に職務質問されたのである。警邏(けいら)中だった機動隊員に不審者と間違われ、「どこに行かれるんですか?」と声をかけられたのである。
父は無視してそのまま歩きつづけ、あとを付いていた側衛(そくえい)も無言でその隊員を制したそうだが、その人はあきらめず食い下がってきた。そのまま父は御用地の門を入られたが、残された機動隊員には納得がいかない。「あの人は誰なんですが?」と怪訝そうに門の立番の護衛官に聞くと「寛仁親王殿下だ!」と怒られた。その瞬間にその人は顔面蒼白。皇族に職務質問するという前代未聞の出来事に、警視庁は上を下への大騒ぎになったらしい。

赤と青のガウン P350,351

 

その後、担当者が慌ててお詫びしたものの、あっさりと一件落着になったようだ。

結局、警視庁の寛仁親王家担当のチーフが平身低頭して父にお詫びにきたが、父はけろりと「おまえはべつに悪くないから謝るなよ」とのお言葉を返され、あっさりと一件落着。

赤と青のガウン P351

 

うっかり皇族に職務質問してしまった機動隊員はさぞ肝を冷やしたと思われるが、彬子女王は本書にて機動隊員を「職務に忠実」と擁護している。

 その次の日。たまたま父がトレーニングに出かけられるのと、私が家に帰るタイミングが重なった。前から側衛を従えて歩いてくる人は、黄色のジャンパーに赤の野球帽、サングラスをかけて口にはマスク。手にはペットボトルをもっていた。皇族にはみえないのはいうまでもなく、明らかにアヤシイ。そんな父をみて、あのときの機動隊員はとても職務に忠実な人だったに違いないと確信したのである。

赤と青のガウン P351

寛仁親王は生前に癌をはじめとした疾病を抱え、長年に渡る闘病生活を行っていたが、手術のたびにトレーニングを行い、不死鳥のように何度も蘇った姿は深く記憶に残っている。

彬子女王の著書「赤と青のガウン」は皇族のお人柄や意外な一面を見ることのできる良書であり、ぜひ一度手に取ることをおすすめしたい。

 

参考:赤と青のガウン

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