【今日のトリビア】有名になるために、神殿に火を放った人物がいる

f4383d07e12275054ca94aba484bc388_s

人が罪を犯す理由は様々だが、「自分の名前を世界中に広めたい」という理由で神殿に火を放った人物が存在する。

紀元前356年7月、トルコ・エフェソスのアルテミス神殿は放火により破壊された。

現在のアルテミス神殿。残念ながら原型をとどめていない(Wikipediaより)

現在のアルテミス神殿。残念ながら原型をとどめていない(Wikipediaより)

犯人はあっさり捕まり、その動機を「自分の名を不滅のものとして歴史に残すため、最も美しい神殿に火を放った」と話した。

当然死刑になった上、あらゆる文書や記録からその名を抹消するという記録抹殺刑となった。

しかし、現代において神殿に火を放った犯人、ヘロストラトスという名は伝わってしまっている。

結果的に、彼の目的は達成されてしまった。

捕まったヘロストラトスは放火の責任を逃れるどころか堂々と犯人であることを認め、「自分の名を不滅のものとして歴史に残すため、最も美しい神殿に火を放った」と述べた。エフェソス市民たちは、名声を求める人間が同じような蛮行を再度起こすことを防ぐために、ヘロストラトスに死刑を宣告したのみならず、この先ヘロストラトスの名を口にした者も死刑にして彼の名を歴史から抹殺することを決めた(記録抹殺刑)
しかしこうした処置にもかかわらず、永遠に歴史に残りたいというヘロストラトスの野望を阻むことはできなかった。同時代の歴史家テオポンポス(Theopompus)がこの事件と犯人とを記録に残しており、キケロ、プルタルコス、ストラボンら後世の歴史家たちもこの事件に触れているため、ヘロストラトスの名は今日にまで伝わってしまった。

Wikipedia

  • このエントリーをはてなブックマークに追加