【3DS】ポケットモンスターサンムーンって面白い?旧作XYとの7つの違い

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※この記事にはネタバレはないので、未プレイの人もどうぞ!

ポケットモンスター新作サン・ムーンが11月18日に発売となった。
発売から数日が経過し、色々な情報や感想が出始めているが、私なりにXYとの違いをまとめてみた。

ポケモンGOのブームで初代をプレイした世代が初プレイにこのタイトルを選ぶこともあると思うので、それも交えてお伝えできればと思う。

1.種類のさらなる増加

XYでは721種あったポケモンの種類は、サンムーンでは802種に増加したようだ。さらに、リージョンフォームと呼ばれる姿違いの個体も18種類あり、完成を目指すにはかなりの労力が必要になりそうだ。

初代の世代にとっては、151種という「なんとかなりそう」な絶妙な数が良かった人も多いかもしれないし、有野課長も発売前の数ヶ月で初代をコンプリートしていた
実際にXYの721種も、数年前の映画特典以外では入手できない種類も存在するなど、コンプリートは極めて困難だった。

その救済措置かは分からないが、図鑑には「アローラ図鑑」「メレメレ図鑑」「アーカラ図鑑」「ウラウラ図鑑」「ポニ図鑑」といった複数の種類があり、区域毎に収集できるようになっている。
また、QRコードを読み込ませることで入手はできないものの図鑑に登録させることができる。このサイトには現在確認されている801種のQRコードがある。

捕獲したポケモンで図鑑をコンプリートするには、旧作からポケモンバンクやポケムーバーを通して連れてくる必要がある。一部の限定配信された幻のポケモンを除き、XYとORASの4本のソフトがあればほとんどのポケモンを入手可能だ。
来年1月にはポケモンバンクが解禁され、XYやORASから連れてくることができるようになる。すでにXYやORASで721種を集めた人は比較的容易に全種コンプリートすることができそうだ。

2.秘伝技の廃止とポケモンライド

初代でも前作XYでも、秘伝技と呼ばれる特殊な技が存在していて、海を渡る・空を飛ぶ・物を押すなど、様々な場面で秘伝技が使われてきた。
しかし、今作サンムーンでは秘伝技が存在せず、その代わりにポケモンライドというシステムが追加された。

ポケモンライドは冒険に役立つ技をもつポケモンを力を必要なとき一時的に借りることができ、手持ちのポケモンに秘伝技を覚えさせる必要がなくなった。
これにより、手持ちポケモンの技やタイプの自由度が格段に増し、利便性も向上した。
細かな移動がしにくくなったりムーランドのサーチ機能の使いにくさが目立ったりと、悪い点も多少見受けられるが、斬新で思い切った変更にも関わらず、道中大きな不満点はなく殿堂入りまで辿りついた。

一見危ない画だが、れっきとしたポケモンライドの一例。
危ない画にしか見えないが、れっきとしたポケモンライドの一例。

何より、体長30cm、重さ1.8kgのポッポが人間を乗せて空を飛ぶという無茶な設定が解消されたことは喜ばしい。
これは初代や前作と比較しても大きな進化だと思う。

3.ジムの廃止

初代から前作XYまで存在していた「ポケモンジム」は、サンムーンでは存在しない。しかし、代替の機能として「キャプテン」と「しまキング(クイーン)」という新要素が加わった。

「キャプテン」はそれぞれ「試練」と呼ばれるボスポケモンを育成しており、これを倒すことでクリアした証となるZクリスタルを獲得できる。そして、島にいるキャプテンをすべて倒さなければ、その島のリーダーである「しまキング(クイーン)」には挑戦できない。
「しまキング(クイーン)」はジムリーダーに相当し、「大試練」と呼ばれる通常のトレーナー戦が行われる。彼らを倒すと、クリアした証にスタンプをもらえ、次の島への挑戦が可能となる。また、このスタンプは他人からもらったポケモンが一定レベルまで言うことを聞くようになる従来のジムバッジの機能も持っている。

「大試練」と呼ばれるしまキングとの戦闘。4つの島それぞれで1回ずつ大試練をクリアしなければならない。
「大試練」と呼ばれるしまキングとの戦闘。4つの島それぞれで1回ずつ大試練をクリアしなければならない。

しまキング(クイーン)は4つの島それぞれ1人ずつで4名、キャプテンは全部で7名、いずれも手応えのある難易度の高い戦闘になる。ポケモンジムはなくなったが、変わりすぎて戸惑うこともなく、すんなり受け入れられる。

4.Z技

発売前の情報でも新要素として大きく取り上げられ、評価も分かれるZ技。

XYではメガシンカという戦闘中の能力上昇が目玉であったが、サンムーンでは1戦闘中に1回だけ使用できるZ技となった。
Z技は特定のクリスタルを入手し、ポケモンに持たせることで発動可能。デメリットはほとんどなく、とても強力な威力があり、まさしく「必殺技」といえる。

今作のトレーナー戦は所持ポケモンが1体であることが多く、回数の制約を気にせずZ技が使える場面も多い。もちろん試練や大試練でも活躍する機会が多く、難易度が比較的高い今作においては、Z技に頼る場面も必然的に多くなる。

Z技の一例。タイプ別のほか、特定のポケモン専用のZ技もある。
Z技の一例。タイプ別のほか、特定のポケモン専用のZ技もある。

その強力な力に比べれば些細なデメリットであるが、ポケモンがアイテムを1つ持つことができる「もちもの」を圧迫することと、ややモーションが長くスキップできないこと、さらに発動するたびにあのダサいポーズを決めることにイライラするプレイヤーもいるかもしれない。また、対応する技のPPを1消費するので注意が必要。

Zクリスタルはすべてのポケモンに持たせるのではなく、主力の1~2匹程度にとどめておくのが良さそう。
特定のポケモンしか使うことのできなかったメガシンカに比べ、ほとんどのポケモンが何らかのZ技が使える点も大きく異なる点である。

Z技の”Z”は、ゲーム内で頻出しているキーワード「ゼンリョク」のZであると思われる。

5.システム

初代はほぼノーヒントで進む場面や、ストーリーらしいストーリーがなかった場面も見受けられた。XYではしっかりしたストーリーが作られており、次にやるべき行動をうまく誘導してくれていた。
しかし、今作サンムーンではそのシステムがさらに進化しており、図鑑には次の目的地が視覚的に分かるようになっている。誘導がしっかりしているため迷うことがなく、シナリオが進まないと通れない仕組みもしっかり組み込まれており、いきなり強すぎる敵に当たることもなくなった。

何より、中断して再開する際に「次何やるんだっけ?」となることが少ないというメリットも。Amazonレビューには「冒険している感じがしない」といった意見もあったが、私はXYより今作のシステムのほうに好感がもてる。

問題は戦闘システム。
野生のポケモンの中には「仲間を呼ぶ」ものもいるが、ターンを消費せず、無制限に仲間を呼ぶことがある。そして、2体いる状態ではボールを投げることができず、せっかく弱らせて状態異常にしていても呼んだ仲間が弱らせたポケモンを回復してしまうこともあり、ずいぶんと捕まえにくくなってしまった。
こだわる人にはボールの種類やボールモーションの色などをポケモンに合わせて捕まえる人もいるが、この状況ではこだわるのにも手間がかかる。

捕獲はポケットモンスターの醍醐味であり、他のゲームにはない素晴らしい要素であるだけに、捕獲しにくい仕組みになってしまったことは残念でならない。

また、クリスタルを獲得するための試練に登場するボスポケモンも、仲間を呼び出す。こちらは2体までしか呼び出さないが、ただでさえ強力なボスポケモンがさらにターン消費なしで仲間を呼ぶため、難易度が向上している。
これも賛否両論だが、私は手ごたえがあって良いと思う。戦闘に緊張感があり、ギリギリでなんとか勝てた戦闘も何度かある。

しかし、今作の戦闘システムは優れた改善点もある。
一度戦ったことのある相手なら、どの技が「こうかばつぐん」でどの技が「こうかなし」かが分かるようになった。
タイプが増加したことによって相性が複雑になってしまったが、このシステムが導入されたことで技選びで迷うことが少なくなった。そして、ポケモン選択画面でも技タイプ相性が表示されるようになり、よりユーザーフレンドリーになったといえる。

前作XYにもあった髪型・髪色・服の変更も、より種類が増えて採用されている。また、ポケモンの世話やオンラインでの交換や対戦もより強化されており、本編以外の部分でも長く遊べるシステムになっている。

今後のシリーズが楽しみになりそうなシステム変更になった。

6.キャラクター

XYは個性的で魅力のある仲間がおり、それぞれが得意な持ち味や目指す道がしっかり定まっていて、好感がもてた。
今作のキャラクターは、どれもあまり好きにはなれない。

まず主人公には表情差分がなく、いつどの場面でもまったく同じ顔。ライバルは軽薄で緊迫した場面でもヘラヘラしている。博士が使えないのはいつものことだが、博士の助手リーリエは毎回厄介事を持ち込んで主人公を振り回し、途中から態度が豹変してさらに振り回すようになる。

研究所から珍しいポケモンを盗み出した家出娘の面倒を見るストーリー。こう書くとものすごい設定だが、事実だから仕方ない。
研究所から珍しいポケモンを盗み出した家出娘の面倒を見るストーリー。こう書くとものすごい設定だが、事実だから仕方ない。

そのため、XYのときに感じた「一緒に冒険を楽しむ」という感覚ではなく、NPCに仕方なく付き合っているような感覚になってしまっている。
むしろ初代のようなガチガチに敵意剥き出しなライバルのほうが好みなのだが、仲良しなライバルという設定にもきっと大人の都合があるのだろう。

むしろ敵方のキャラクターのほうが魅力的である。
金儲け目的といいつつ自分で金目の物を自ら破壊してしまうスカル団や、どこのヘアサロンで仕上げたのかよくわからないババヘラアイス色の髪をもつスカル団幹部のプルメリ、得体の知れない異世界へ自ら飛び込んでいくおばさんなど、イカれた連中が多くて面白い。次回作ではぜひプルメリにライバル役をやってほしいものだ。

スカル団幹部プルメリ。彼女がライバルだったらきっと感動のストーリーになりそうだ。
スカル団幹部プルメリ。深い情を持ちながらも様々な悪事を働いているが、おそらくなにか壮絶な過去があるに違いない。彼女がライバルだったらきっと感動のストーリーになりそうだ。(画像は公式サイトより)

これ以上はネタバレになってしまうので、興味をもったらぜひプレイして確かめてほしい。

7.難易度

初代の難易度は比較的易しく、セレクトバグを利用したいわゆる「裏技」の存在も大きかったため、簡単にクリアできた人も多かったと思う。
XYは四天王戦まではそこまで難しくなく、子供でも割とスムーズにたどり着けたように思う。

しかし、今作サンムーンは難易度が向上しており、さらにAIも大幅な向上が見られる。特にライバル戦や大試練では的確に弱点を突く攻撃や、工夫された攻撃をされることが多く、人と対戦しているような感覚になる場面も多かった。
また、しっかりしたストーリー誘導とマップロックがあり、頑張れば勝てる絶妙なバランスでボス戦に挑戦できるようになっている。
何より捕獲したポケモンは若干レベルが低めであることと、手を掛けて育てなければ戦闘ではほとんど役に立たないため、総合力の高い敵トレーナーには苦戦することも多々ある。

特に難しいのはポータウンというスカル団が占拠した町に入るところから、エーテル財団のある島をクリアするまで。手持ち全回復してもらえる機会は何回かあるものの、選択肢によってはしばらくショップで回復アイテムを補充することはできない。
その間、スカル団との戦闘やスカル団ボストレーナー戦、エーテル財団戦や大試練などを回復アイテムが制約された中での連戦となるため、アイテムに頼る機会の多い今作では非常につらい戦闘が多かった。

さらに、単純に相性の良いポケモンで固めておけばなんとかなる初代とは異なり、今作は相性の良いポケモンであっても油断はできない。
敵のポケモンには意外なタイプの技をもつものも多く、タイプ相性はこちらが良かったとしても、逆にピンチになってしまうこともある。これは初代ではほとんどなかったことで、攻略の難しさに一役買っている。

そういう意味では、サンムーンは大人でも手応えのある戦闘が多く楽しめる反面、子供にとってはちょっと難しい難易度になっているようだ。

8.総評

サンムーンは、(私は良くなったと思っているが)良くも悪くも「進化したポケットモンスター」となった。従来のシステムからあまりにも大きく変わっていることと、今までのポケモンとは異なる雰囲気をもつ外伝のような印象を感じている。

高評価と低評価が極端な今作であるが、どういう感じ方にせよ、やってみる価値は間違いなくあると思う。

初代の赤・緑・青・黄しかやったことがない人なら、まずは正統進化系のXYからプレイしてみることをおすすめしたい。
XYは秘伝マシンもあるし、初代にも登場した自転車もある。そして、初代で最初にもらえる「フシギダネ・ヒトカゲ・ゼニガメ」の中から1匹をさらにもらうことができる。
ポケモンGOの影響で中古価格がずいぶんと上がってしまったが、それでもサンムーンより割安な価格で購入できる。

まったくプレイしたことがない人なら、サンムーンから入っても良いかもしれない。
ただし、今作のストーリーは少し難易度が高いことと、ポケモンの魅力のひとつ「捕獲」にやや難があることから、途中で挫折してしまうかもしれないので、初プレイならこのようなガイドブックを購入することをおすすめしたい。

 

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ポケットモンスター サン
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ポケットモンスター ムーン

 

 

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