【改造】ポケモン最新作サン・ムーンの改造方法まとめではsave managerによる改造方法を紹介したが、save managerは複数ソフトのバックアップには向かないため、正常に書き込めない報告が複数寄せられた。本記事では、より高機能な書き込みソフトウェアJK’s SaveManagerを使用した改造方法を紹介する。
▼save managerを使用した旧記事
【改造】ポケモン最新作サン・ムーンの改造方法まとめ
比較的リスクが低いとはいえ、絶対に安全とは保障できない。もし試したいという人は、あくまで自己責任にて試していただきたい。
サンムーン改造のための準備
早速ポケモン最新作サンムーンの改造方法を検証してみたいと思う。
まず、改造に必要なものを準備してみた。
改造準備ハードウェア編
当然のことだが、3DS本体は必須。new3DS/旧3DSのどちらでも構わない。2DSは未検証。
3DS本体に対してのリスクは少なく、今後のアップデートなどにも特に支障はないので安心してほしい。
改造にはインターネット接続されたパソコンと、3DS用セーブエディター2が必要。当然改造を行うにはソフトが必要であるが、パッケージ版でなければ改造が行えないので注意が必要。
また、今作ではまだセーブエディター2は対応していない。そのため、時のオカリナ3Dを利用した時オカハックを検証する。
セーブエディター2の対応
セーブエディター2が対応したため、時のオカリナが不要になった。
詳しくは次の記事へ。
【改造】ポケモンサン・ムーンの改造方法まとめ(セーブエディター編)
※途中でうまく起動しない場合や、ファイルのリンク切れ、更新、その他不具合などがあれば、このページの下部にある【サン・ムーン情報提供フォーム】から情報の提供にご協力を!
必要なもの
- 3DS本体(無印・new・LL問わず可)
- 3DS用セーブエディター2(無償アップデートされるので無印のセーブエディターでもOK)
- ポケットモンスター サンまたはポケットモンスター ムーン(パッケージ版)
- ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D(パッケージ版)(ハッピープライス版でもOK)
- インターネットに接続されたパソコン
- SDカード(すでに3DSで使用中のものでもOK)
- メディアリーダー(PCでSDカードを読み込むために必要)
お急ぎの方はAmazonプライム会員(1ヶ月間無料)がおすすめ。
時のオカリナ ハッピープライス版について
時のオカリナはやや安価なハッピープライスセレクション(パッケージ版)でも大丈夫とのこと。
(情報提供:黒猫さん)2016.12.09
SDカードについて
SDカードはMicroSDでも成功事例有り。
(情報提供:ほしぐもさん他多数)2016.12.14
改造準備ソフトウェア編
改造には改造用のソフトも必要となる。
まず必要なのは3DS用セーブエディター2のクライアントソフトである。
すでにセーブエディターを導入済みの人は、飛ばして問題ない。
ダウンロード:セーブエディター2 クライアントソフト
それと、サンムーン対応のポケモンに特化した改造ソフトPKHeX、さらにソフトからセーブデータの吸い出しと書き込みを行う「HBL」を導入するために必要なソフトもダウンロードする必要がある。
ダウンロード:oot3dhax_make_07.zip
ダウンロード:starter.zip
ダウンロード:JKSM_3DSX.zip
ダウンロード:PKHeX (******).zip ******は6桁の数字 >Download this file からダウンロード
ダウンロード時、Google Chromeでファイルのダウンロード時に「不正なファイル」と判定されたときは
[すべてのダウンロードを表示]>[不正なファイルを復元]>[復元する]でダウンロードできる。
詳しくはこちらを参照(情報提供:ナッシーさん)2016.12.04
VC版から移動させたポケモンの場合の注意点
ポケモン赤・緑・青・黄などのVC版から移動させたポケモンの場合、GBマークが付いているが、記事更新時点の最新版であるPKHeX (170128)以降でなければ対応していないため、注意が必要。
(情報提供:名無しのゴンベさん)2017.1.29
これらのソフトをすべてダウンロードして、解凍する。
解凍する場所はどこでも良いが、使い勝手の良い所に置いておくとこの後の作業がスムーズになる。
解凍が終われば、準備が完了する。
いよいよ改造開始!
1.時のオカリナへのHBL導入
この作業は初回のみ必要。本体アップデート後にもう一度改造が必要になるかもしれないが、記事製作時点では未検証。
開始時点で時のオカリナにセーブデータがない場合、適当なセーブ1に適当なセーブデータを用意する。万が一消えたら困るセーブデータがあったとしても、セーブエディターで復元できるので問題ない。
以降インターネット接続したパソコンでの作業となる。
セーブエディターのカートリッジに時のオカリナをセットし、セーブエディターを起動。

セーブエディターを起動。時のオカリナ3Dの表記が縮んでいるが、特に問題ない。
時のオカリナを選択し、バックアップを開始する。バックアップ名は適当に入力。
バックアップが完了したらセーブエディターを閉じておく。
次にoot3dhax_make_07.zipを解凍したフォルダにあるoot3dhax_make.exeを起動。

起動した画面。
起動したらまず、※ oot3dhax_rawsaveimages_haxpayloads_09-15-16.zip を事前にダウンロードという青い文字の部分をクリックし、ファイルをダウンロードする。解凍は不要。
ダウンロードするとoot3dhax_make.exeが終了するので、oot3dhax_make.exeを再起動する。
haxpayloads読込をクリックして、先ほどダウンロードしたファイルを選択する。選択すると自動で展開され、oot3dhax_make.exeと同じフォルダにtempフォルダが追加される。
展開がうまくいかない場合は
oot3dhax_rawsaveimages_haxpayloads_09-15-16.zipをダウンロードして、haxpayloads読込ボタンを押してもうまく展開できないという報告有り。
その場合は、次の手順で手動による展開を行うと良い。
- oot3dhax_make.exeのあるフォルダに新しいフォルダを作り、名前をtempにする
- oot3dhax_rawsaveimages_haxpayloads_09-15-16.zipを解凍
- 解凍したoot3dhax_rawsaveimages_haxpayloads_09-15-16.zipの中にあるsaveimagesフォルダとsaveimages_powersavesフォルダを、先程作ったtempフォルダにコピーする。
haxpayloads読込は上記手順を自動化しているだけなので、その手順を行うことで問題なく続きの工程に進むことが可能。(成功報告有り)
(情報提供:OGGYさん)2016.12.09
次にファームのバージョンを選択する。
旧3DSはc2fe0090を選択することで成功したが、うまく行かないときは45fe0090を選択して再挑戦すると良いようだ。
そして、本体FWのバージョンを確認する。確認方法は3DSを起動して本体設定を選択し、右下に数値が出る。旧3DSはOLD、new3DSはNEWを選択。
今回は旧3DSを使用し、記事製作時点の最新FWであるVer11.2.0.35Jの場合、画像のように.の区切りに合わせてそれぞれ選択し、ファイルチェックをする。ファイルの存在が確認できればOK。

ファームのバージョンを選択にある選択肢は、通常c2fe0090で良さそう。「.」の区切りに合わせてそれぞれ設定していく。
ファームのバージョンについて
new3DSLLでもc2fe0090で動作確認の情報有り。(情報提供:ほしぐもさん)2016.12.14
仕上げにHBLセーブデータ作成をクリックして、終了をクリック。
そうすると、oot3dhax_make.exeと同じフォルダにAQEJ_2016-11-28 11-11-11.bakというファイルが生成されている。(日付部分は作成日)
そして、生成したAQEJ_2016-11-28 11-11-11.bakをドキュメント>3DSSaveBankへコピーする。

無関係な.bakファイルがたくさん並んでいる場合もあるが、とりあえずここにコピーしておけば問題ない。
コピー後にセーブエディターを起動すると、HBL OLD 11.2.0.35Jという項目が追加されている。この項目名は先ほどoot3dhax_make.exeで選択した3DSFWのバージョンとなっている。
この項目を右クリックして、セーブデータのリストアを選択する。

セーブデータのリストア。
自動で書き込みしてくれるので、完了したらセーブエディターを終了する。
セーブエディターの操作が終わったら、3DS内に入っているSDカードにファイルを追加する。
最初にダウンロードして解凍したstarter.zipの中身、3DSフォルダとboot.3dsxファイルをSDカードの中にコピーする。
※この作業を忘れると、次の工程で時のオカリナを起動しても、赤い画面で停止してしまう。

SDカード内部にコピーした場面。
次に、JKSM_3DSX.zipを解凍したフォルダの中の3DSフォルダ内にあるJKSMというフォルダをSDカード内の3DSフォルダの中にコピーする。
コピーが終わったら、SDカードを3DSに戻し、次の工程へ。
2.セーブデータバックアップ
※2回目以降はこの工程からスタート
ここからはインターネット環境がなくても改造は可能となる。ただし、パソコンは必要。
まず、先ほどセーブエディターで書き込んだ時のオカリナを、3DSで起動する。
ここでセーブデータが全て消える場合は、oot3dhax_make.exeのファームのバージョン(C2fe0090/45fe0090)を変える、または3DSの本体バージョンを再確認すると良い。

セーブデータ名がバグっているが、これで正常。失敗するとセーブデータは全消去となる。
バグった表記のセーブデータを選択するとゲームが開始されるが、開始後にAボタンを押したまま、下画面が白くなったあたりでAボタンを離す。
画面が何回か変わってthe homebrew launcher(HBL)が起動すれば成功。

HBL起動成功時の上画面。

HBL起動成功時の下画面。
うまくHBLが起動できないときは
時のオカリナのセーブデータを開いてもうまくHBLが起動できないという報告有り。oot3dhax_make.exeの設定をもう一度見直し、特にc2fe0090や45fe0090を選択し直したり、FWを最新に更新してからもう一度試したりなどの対応が有効。
(情報提供:秋山さん)2016.12.08
稀にすべて正しく設定していても黄色の画面で止まるケース有り。その場合は、3DSの電源を再起動し、リトライすることで成功する。赤い画面で止まる場合は、oot3dhax_make.exeの設定に誤りがある場合や、SDカードが入っていない場合、SDカード内にHBLを起動させるのに必要なファイルがない場合などが考えられる。
HBLがうまく起動すると、下の方にJK’s SaveManagerというツールがあるため、これを起動する。

JK’s SaveManager。少し左にズレているものが現在選択中のもの。
起動すると、上部に時のオカリナのアイコンが表示されている画面になる。

上部に時のオカリナのアイコンとソフトの英語名が。この画面までたどり着ければ、改造成功は近い。
この画面で何も押さずに、時のオカリナを外してサンまたはムーンのロムに入れ替える。すると、上部にあった時のオカリナアイコンが、サンまたはムーンのアイコンに変わる。

ムーンに差し替えた場面。
アイコンが変わったことを確認してAボタン。すると、再度画面が何度か変わり、英文が表示されている画面に。

JK’s SaveManagerを起動した画面。
Export save = セーブデータのエクスポート(バックアップ)
Import save = セーブデータのインポート(書き込み)
Exit = 終了(HBLに戻る)※Export/Import ExtDataは使用しない
Export saveが選択されている状態(緑色)でAボタンを押す。

Export save を開いた場面。初回起動時はnewのみ、セーブデータ製作後は製作済みのセーブデータ名が表示される。同じソフトでも複数のセーブデータを保存できる。
Newが選択された状態でAボタンを押し、セーブデータ名を決める。セーブデータ名には日本語を使用すると不具合が出るため、半角英数字にする。この工程は初回のみ必須。

セーブデータ名は半角英数字のみ。今回は「save1」に。入力後は決定を押す。このデータは次回以降使い回しできる。
もう一度Export Saveを選択し、先程製作したセーブデータ名(save1)をAボタン。これでsave1にセーブデータがバックアップされる。

save1を選んでバックアップ開始。

Complete!と出たら成功。Aボタン。
Exitを選択してHBLに戻る。

ExitでHBLに戻る。改造後の書き込み時に再度JK’s SaveManagerを起動するため、HBLを起動したままにしておくと良い。
HBLは起動したまま、次の工程へ。次の工程からパソコンを再度使用する。
3.PKHeXによる改造
3DSからSDカードを抜き取り、パソコンに接続されたメディアリーダーに差し込む。
そして、最初に解凍したPKHeX (******).zipの中にあるPKHeXを起動。(Microsoft .NET Framework 4が必要)
起動したらOptions>Laungageで日本語を選択。
以前はmainファイルを読み込む手間が必要だったが、今回のPKHeXは自動でmainファイルが反映されている。もし、サンを改造したいのにムーンのボックスが反映されていたり、ボックスや手持ちの中身が反映されていない場合は、ファイル>読み込み>SDカード>JKSVフォルダ内のPokémon_Sun/Moonからmainファイルを選択する。
ちなみに、このmainファイルをコピーして保管しておけば、バックアップも可能。セーブデータ破損やバグが怖い人は、mainファイルを保管しておこう。最新のPKHeXは.bakファイルで自動保存されると思われる。(現在検証中)
▼PKHeXの使用方法について詳しく書いた記事はこちら。
【改造】サン・ムーン対応改造ソフトPKHeXの使い方まとめ

開いたところ。初回は英語表記だが、日本語表記に1度変更しておけば、以降日本語で表示される。日本語が縮んでいて読みにくいときは、設定>Unicodeのチェックを外してみよう。

ポケモンは802種全種、フォームや色違いもすべて作成可能なようだ。

個体値も自在に編集可能だが、個体値などを弄ったら「セット」を忘れずに行わなければ反映されない。
アイテムを改造するときは右下のアイテムボタンから、ポケマメもPoke Beansから自由に改変可能。

アイテムの追加・数量変更も自在。今回はかいふくのくすりとふしぎなアメの2種類を99個に。たいせつなものやZクリスタルは変更しないほうが良さそうだ。
好きなように改変したら、セーブデータを上書きする。
ファイル>保存SAVでmainファイルを保存する。保存場所はSDカードの同名のファイルに上書き。
これでパソコンによる作業は終了し、3DSでの作業に戻る。
4.セーブデータのインポート
パソコンからSDカードを抜き取り、3DSにSDカードを差し込む。
※3DSのHBLを終了してしまった人は、再度時のオカリナからHBLを起動しておく
HBLのJK’s SaveManagerをふたたび起動。
サンまたはムーンのアイコンが表示されていることを確認して、Aボタン。
Import Save でAボタンを選択。

Import Save でAボタン。
先程製作したセーブデータ名(save1)が表示されているので、これをAボタン。

先程製作したセーブデータ名が表示されている。これを選択するとゲームに改造データが反映される。
Aボタンを押すことで書き込みが開始され、ソフトに反映される。Complete!と出れば書き込みが完了。
完了したらexitでHBLに戻る。
HBLに戻ったら3DSの電源ボタンを押して3DSを終了。終了後に再度電源ボタンを押して3DSを再起動する。

HBLに戻ったら3DSの電源を落として終了。
複数保存したセーブデータを削除したいときは
Newで複数のセーブデータを製作可能だが、削除したいときは削除したいセーブデータ名を選択してYボタンを押すと削除可能。Xボタンはセーブデータ名の変更が可能。Bボタンで最初の選択画面に戻ることができる。
ゲーム上で確認
再起動後にゲームを通常通り始めて、先ほど改変したセーブデータが反映されていれば無事成功!

ゲームにて確認。かいふくのくすりとふしぎなアメが99個になっていた。
セーブエディターが対応していない現段階では手間がかかり、セーブエディターの便利なオートセーブ機能が使えないなど不便ではあるが、それでも自在に改造することは可能なようだ。
mainファイルをコピーして保管しておけば、失敗してもリスクは少なく、気軽に挑戦することができる。セーブエディター対応前でも改造をしてみたい人は、ぜひ挑戦してみてほしい。
セーブエディターが対応すれば、より簡易的に改造が行えるので対応に期待したい。
ただし、オンライン上で改造ポケモンを使用した場合、アクセス制限や大会出場停止、法令違反など厳しいペナルティが課される可能性がある。
オンラインでの交換や対戦には決して使用せず、あくまで個人で楽しむ範囲で改造に挑戦してみてほしい。
【サン・ムーン情報提供フォーム】
本記事に関する情報提供はこちらから。いただいた情報は記事中に追加させていただく場合があります。
[contact-form-7 404 "Not Found"]
↓こちらもおすすめ
3DS(new/LL兼用)アタッシェケース